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令和2年度5月

防衛研修旅行

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、中止となりました。

ありがとう滝川駐屯地 5月15日(金) 隊友掲載

愛媛県砥部支部長 明神重一郎
 1月18日、私は53年ぶりに青春の2年間を過ごした滝川駐屯地を訪問した。宿泊先の情報をはじめ、広報班長には実に丁寧に駐屯地内を案内していただいた。訪問の目的は、何も知らない私を心身ともに鍛え上げていただいた河野豊中隊長にお礼を言いたいからである。駐屯地に行くことにより当時を思い出して心の中で「ありがとうございました!」と言うつもりだった。
 私の自宅の部屋には、昭和41年7月3日第10普通科連隊第1中隊長の河野中隊長から頂いた5級賞詞が掲げられている。長い歳月の中、様々な出来事に遭遇した時、私はその賞詞に向かい、「中隊長殿はどう思われますか?」と幾度となく問いかけてきた。問いかければ確かに中隊中から良い導きがあった。
 第1中隊を見せていただくと、第3代中隊長の河野中隊長の写真があり、厳めしい顔で睨んでいました。その瞬間、私は「来てよかった。会えて良かった」と心で叫びました。
 駐屯地西の小高い山に登ってみると日曜日なのに熱心な隊員が駆け上がって来た。そうだ!あのようにして駆け上がったのだ。
 一面白銀の世界となっている駐屯地は休日でもあることから、多くの隊員が居住しているにも関わらず静かに佇んでいた。
 資料館では、国際平和維持活動で活躍する隊員の写真がズラリと展示され、精強部隊としての活躍の一端を見ることができた。今、第10普通科連隊は第10即応機動連隊に改編され、輝かしいスタートとなる新春を迎え、伊與田雅一駐屯地司令は年頭訓示で「有事即応,初動全力の精神で様々な任務に即応すべく物心両面の準備を整えるとともに一丸を合言葉に期待に沿える強靭な部隊の錬成、駐屯地の育成に邁進する」と力強く述べられている。部隊創設65年の滝川駐屯地に一時ではあるが身を置いたことが誇らしく思えた。
 第10即応機動連隊シンボルマークも鮮やかな識別帽を注文することができたことから、これからの人生きっと胸を張り、大きく手を振り、キット前方を見据えて歩く私の頭には識別帽が輝くことでしょう。松尾ジンギスカンのお店でサッポロビール大瓶を傾けながら、若い頃の私が苦いビールの味を覚えていったあの青春の日々がグラスの向こうでほほ笑んでいた。滝川駐屯地よありがとう。